A Cycle of Celestial Objects by Admiral William H. Smyth:こと座M56
日本語訳 舟越 和己
【日本語訳】 こと座M56 DCLXXXVIII.
竪琴のU字型フレームの東側と白鳥の頭の間の素晴らしい星野にある球状星団:それはこと座βと白鳥座βを結ぶ直線上にあり、こと座βから5度半離、白鳥座βから3度半離れています。この天体は1778年にメシエにより初めて記録され、彼の不完全な方法から、星のない微かな光の星雲として記述されました。1784年に、それはW.ハーシェル卿により星に分離されました。W.ハーシェルはゲージング(訳注)により、M56の天空での深さを334の順位(訳注)としました。
(訳注)原文は、"on gauging, considered its profundity to be of the 344th order"
ハーシェルの宇宙構造については、下記に詳しく載っています。
https://www.tenkyo.net/kaiho/pdf/2008_03/2008-03-01.pdf
この中を一部引用すると、ゲージングの意味は、
「 ハーシェルは望遠鏡の視野内に見ることができる星数が多い程、暗く
見える星の数が多くなり、より遠くの星が見える、すなわち、宇宙の奥行
が深いことを示している。直径が 15′の視野にM個の星が見えたとき、
その方向の宇宙の深さは60×M1/3 シリウス距離になると推定した。」
従って、M57の分解した星の数から、星の天空での深さ(遠さ)を、シリウス
を最近の星として334シリウス距離に推定したということにようです。