A Cycle of Celestial Objects by Admiral William H. Smyth:おおぐま座M97

                                      日本語訳 舟越 和己

【日本語訳】 おおぐま座M97      CCCCII.

大きな惑星状星雲、または星雲のような球状の集まりで、おおくま座の側腹にあり1781年にメシエにより発見されました。その付近にはいくつかの星があり、その中の一つはM97にかなり接近しています。この非常に特異な天体は、綿密に調べると円形で一様で、弱い光の凝縮された塊のように見え、そのサイズは木星を思わせます。これは図にスケッチしました。


W.ハーシェルは、1789年にこの天体を見つけ、それが全体に渡って同じ光で輝く球状の天体であることを見つけました: W.ハーシェル卿は次のように述べています、「20フィートの望遠鏡の観測から、この天体の(天空での)深さは観測器具のゲージング(訳注)能力を超えている;それは、はっきりしないくらい非常に遠いので、その天空での深さは少なくとも980の順位以下であるということはないでしょう。」 980の順位![W.ハーシェルは、径2'40"明るさは平等。へりは鈍くなっているとした;ロス卿は、その中の構造を見つけ、2つの大きな穴と、渦巻きにとりかこまれているとした。ウェッブは、各々の穴には2つの星があったが、1850年以降1個しか見えなくなったと指摘しました。ハギンス(Huggins)はスペクトルからガス状であることを見つけました。]

(訳注)ゲージの意味については下記参照。

「 ハーシェルは望遠鏡の視野内に見ることができる星数が多い程、暗く

見える星の数が多くなり、より遠くの星が見える、すなわち、宇宙の奥行

が深いことを示している。直径が 15′の視野にM個の星が見えたとき、

その方向の宇宙の深さは60×M1/3 シリウス距離になると推定した。」

ハーシェルの宇宙構造については、下記に詳しく載っています。

   https://www.tenkyo.net/kaiho/pdf/2008_03/2008-03-01.pdf