星見雑記帳 2024年1月〜
2024年12月27日(金)
ヤフオクで半月ほど前に超格安で落札されたクエスター7がCoudy Nightsに出ました。
ケースに日本語で赤道儀と書かれているのでヤフオクに出たものでしょう。
ZenMarketに出ていたのを手ごろな価格で入手と書いてあります。状態も良さそうで
入手できた人は幸運でした。
https://www.cloudynights.com/topic/948973-%E2%80%9Cnew%E2%80%9D-questar-seven/#entry13873013
2024年12月22日(日)
年末最後の観望ということで昨夜は小山ダムに行きました。天気予報通り20時過ぎ頃まで
曇りで、その後晴れてきて月が昇る11時前まで観望しました。3kgの追加ウェイトも届きバランス
が取れるようになりました。北極星に大体合わせてからの自動導入でM天体などを見ました。
冬空なのでシーイングは良くなく火の模様は見えませんでした。
2024年12月19日(木)
古書店に「天体望遠鏡のすべて 85年版」が有ったので購入しました。
これで天体望遠鏡のすべては、79年、85年、91年、93年、95年の5冊になります。
85年版を見ているとクエスター望遠鏡が載っていました。12インチのクエスターも載っています。
価格は7インチクエスターと卓上三脚付で3,600,000円。現在の輸入価格とほぼ同じです。当時の大卒
初任給が14万円(現在の約2/3)なので相当高価です。
2024年12月13日(金)
アメリカンサイズである程度視野が広くアイレリーフが長い25mmクラスのアイピースを捜して
いたらAPM TelescopesのUF24mmが良さそうなので購入しました。これを使えばクエスター3.5や
APQ150で視野65度50倍の平坦な像が得られます。
2024年12月12日(木)
天体望遠鏡の口径について屈折と反射系の比較の興味ある議論です;
The cold, hard reality of aperture
ヤフオクにクエスター7とは珍しい(3.5インチのクエスタースタンダードは過去にヤフオクで
何回か見たことがありますが、口径の大きい7インチクエスターはこれまでヤフオクで見た
ことがありません)。メニスカス面やミラーなど光学系の状態は写真がないので不明ですが
開始価格が安いのでは?
→(12/13追記)オークションは、263,000円で終了しました。思ったよりかなり安い金額でした。
アメリカなら3.5インチの中古レベルの金額以下です。傷や汚れありなど中古の程度が良くない
のが要因でしょうか。(12/15追記)つい最近のタカハシのFC50フローライトの落札価格が265,000円。
7インチのクエスターの程度が分からないとは言え、5cmのフローライト屈折とほぼ同じ落札額と
いうのは考えられないです。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r1164994461
また、鏡筒についている金属の台の底部にはシリアル番号が刻印されているので、
その写真があればミラーの材質(Pyrex/Zerodur/ Cervit/Quarts)や
コーティングの種類(Magnesium Fluoride/Broadbands)も分かります;
クエスターのシリアル番号の見方
クエスター7の鏡筒は新品の現行品なら、安いグレードで11,695ドルです。現在の為替だと
TOA150鏡筒よりも高くなります。また、現在は入手困難です。
https://astronomics.com/products/questar-7-classic-titanium-maksutov-cassegrain?pr_prod_strat=e5_desc&pr_rec_id=250b875eb&pr_rec_pid=6833522180169&pr_ref_pid=6833522311241&pr_seq=uniform
2024年12月6日(金)
Astromartからセレストロンの12.5mmマイクロガイドアイピースを入手しました。
どういうわけかバーダープラネタリウムのマークもあります。またシルバーの筒部分に
JAPANの刻印もあります。
2024年12月1日(日)
(1)昨夜は小山ダムに出かけました。雲や晴れ間が交互に変わる天気でしたが
22時ころまで晴れ間が拡がったときに土星や木星、その他星団等をAPQ150で
見ました。ロスマンディの赤道儀にも少し慣れてきました。
(2)メルカリに3000円で出ていたH65型反射望遠鏡を入手しました。この望遠鏡は
1967年頃の天文ガイドの広告に出ていたもので当時の入門用反射です。
主鏡径=65mm、焦点距離=700mm。接眼筒の抜き差しで焦点調節します。
当時の価格は7800円でした。
↑当時の広告:1967年
これと同じ口径(D=65mm)の反射望遠鏡がTAL65(D=65mm, f=500mm)です。
両方を並べた写真が下記です。同じ口径なのにH65型の方がかなり大きい
ように見えます(鏡筒が大きく焦点距離が長い為)。
今後、両者の見え方を比較する予定です。
(3)11月のホームページアクセス状況
→1日当りの平均アクセス数=46人。時々アクセス数が非常に増えるときがあります。
アクセス上位のページは、下記です;
1.2024年雑記帳 2.星の回折像について 3.アポダイゼーションについて 4.MTFの話
5.無遮蔽反射について
星の回折像については山形県の高校生からも問い合わせがありました。
2024年11月23日(土)
(1)火星の天体写真で明るい方の縁に同心円状の弧が見えることがよくあります。
(火星の写真:Cloudy Nightsより)
これについて解説した資料があり、その要因の中に回折現象があることを具体的に説明
しています;
https://skyinspector.co.uk/mars-edge-artefact/
火星は面光源(面積のある光源)なので、天体望遠鏡で見た像は点光源の集まりとして
畳み込みにより求めることができます。このとき面光源の縁はどうなるのかがこの資料で
分かります。面光源の端では点光源の回折リングの影響が現れているということのようです。
下の図で言えば、天体望遠鏡による像の両端に回折リングの影響が現れます。
この図は離散的な光の分布ですが、連続分布の場合も微積分により同様に議論できます。
月面でも同じ現象が起きているはずですが月面は非常に明るいので目立たないだけなの
でしょう。
(2)Astromartに(APQ100/640+APQ130/1000)とAPQ150/1200のトレードというのが出て
いますが、現在の中古価格的には(APQ100/640+APQ130/1000)よりもAPQ150/1200の方が
かなり高いのでは。
100/640APQ AND 130APQ towards 150APQ
(3)ツァイス屈折望遠鏡に関するCloudy Nightsのスレッド
Were Zeiss refractors really THAT good
2024年11月20日(水)
Cloudy nightsのCats & CassesにアストロフィジックスのRoland Christenが所有している
12インチのAP マクストフ・カセグレンがAstromartのオークションに出品されたという
スレッドがありました。
Roland Christen Selling His Personal 12 Inch Mak-Cass
これはRoland Christenが設計し、Intes-Microが製造したものですが、Roland Christen向けに
特別に高精度な光学系のようです。これがプレミアム価格となったのか最終落札価格は
68,300ドルでした。現在のドル円では1千万円という非常に高額な価格です。
2024年11月16日(土)
今年最後の星祭り小海星フェスから1週間が過ぎました。次は来年4月のくまの木まで
大きなイベントはありません。
次回のすばる天文同好会の観望会は12月8日(日)土星食の日です。
https://subarutakahagi.livedoor.blog/archives/30279335.html
この日天気が良ければAPQ150/1200を出す予定です。
2024年11月14日(木)
小海の第二観望会サイトの昼間の様子がYoutubeにありましたので紹介します。
第二観望会サイトの様子はYouTube開始してから3分後からです。
https://www.youtube.com/watch?v=V18ffPWQFXQ
2024年11月12日(火)
今月前半は天文イベントが3つも連続して忙しい日々でした。11月2日、3日は福島県南会津での
観望会に参加し(こちらは雨で観望はなく懇親会のみでした)、連続して11月3日、4日は山梨県
の小淵沢に移動して川崎天文同好会の宿泊観望会に参加しました(こちらは快晴で夜中の1時
まで観望出来ました)。その後3日空けて11月8日から10日は小海の星フェスに参加し、帰りに
群馬県の榛名山と榛名湖に寄り、伊香保温泉で1泊して11月11日に帰宅しました。
望遠鏡はクエスター7と3.5を持って行き両方の見え方を比べられるようにしました。APQ150は
赤道儀まで含めるとクエスター7と一緒に車に載せられないので、今回はクエスターのみとしました。
(11/14追記)望遠鏡はホテル横の第二観望広場に展開しました。土曜の昼はクエスター3.5で太陽黒点
を見てもらい、口径40mm,f=270mmの軸外しニュートンにテレビュープルーセル40mmを付けて
約7倍で近くの景色を見てもらいました。双眼鏡並みの低倍率での無遮蔽反射の見え方に何人の方
から興味を持ってもらいました。
小海の第二観望会会場の昼間の様子が紹介されていました。
第二観望会会場の様子はYouTube開始してから3分後からです。
2024年10月29日(火)
先週の金曜から日曜日は栃木県塩谷町の星ふる学校くまの木で開催された
Deep sky campに行って来ました。望遠鏡はクエスター7とAPQ150/1200の2台を
持参し、横に並べて惑星の見え方などを比較しました。今回APQ150/1200鏡筒は
東京のSさんの架台(Ib型)を借りて載せました。天気は時々雲の切れ間から星が
見えるような残念な状況でしたが、一時的に切れた雲の隙間から木星が見えました。
二日目の深夜1時過ぎ頃から晴れてきましたが露がひどく望遠鏡を撤収しました。
露対策をする必要があると痛感しました。両者の比較は十分には出来ませんでしたが
見えた範囲ではどちらも良く見えました。昼間は2件の発表と望遠鏡のテスト(ロンキー等)
がありました。
これまでDeep Sky Camp(鬼ヶ城及びくまの木)で実施したStar Testingの概要紹介の
実績です。4年間で(12章を除き)14章まで進みました。次回はいよいよ最終章(15章)です。
2024年10月15日(火)
夕方、奥日立きららの里からようやく紫金山・アトラス彗星を見ることができました。
きららの里から見た日没前の風景は下記です。青空が広がっていますが低空には
雲があります。
日没後は金星と牛飼い座αが見えてきましたがその中間付近には雲がしばらく
あり彗星はなかなか見えませんでしたが雲が薄くなり切れ間もできてようやく彗星
が双眼鏡(ツァイズ10×40B)や望遠鏡(クエスター3.5)で見えました。双眼鏡の視野
全体に尾が伸び、薄雲が会っても見えていました。
2024年10月7日(月)
先週の火曜、水曜(10/1,2)は楓林舎に泊まり秋から冬の天体を観望しました。この日は
夜になると快晴になり、一晩中観望できました。
観望の様子は、「すばる天文同好会のブログ」を参照。
このとき、クエスター7用に付けた極軸望遠鏡をテストしました。
極軸望遠鏡はビクセンのPF-LIIを使用し、クエスターの極軸方向の足に取り付けるアーム
は同好会の人に製作してもらいました。これで、高倍率の追尾が正確になります。
2024年9月28日(土)
アストロフィジックスの創業者と工場紹介ビデオです(Cloudy Nightsより)
アストロフィジックスはアメリカの高性能天体望遠鏡メーカーとして有名です。納期が長いことでも
有名。従業員は18名とのこと。天体望遠鏡の製作現場の様子が良く分かります。
2024年9月26日(木)
(1)Cloudy NightsのQuestar Forumの最近の話題では、クエスター社がカンバーランドに代わるの光学
セットの提供先を検討しているようだとの話があり、クエスター望遠鏡の継続にとっては良い話。
(2)最近、良く見える長焦点アクロマートの話があります(例:シベットさんの15cmF15アクロマート)
が、これに関する分析としてはCloudy Nightsに掲載されたNeil English氏のStranger than Fiction!と
いう記事が参考になると思います(以前にも紹介しましたが)。しかし、この記事は非常に長いので
読むのは大変です。そこで、これに日本語訳と予備知識(*)を含む要点解説のパワーポイントを付けて
纏めてみました。要点解説の部分は、今年春のDeep Sky Camp in 鬼ヶ城で紹介した内容です。
(*)予備知識としては、光のスペクトル、光学精度を示す各種指標(P-V, RMS, 多色ストレール
レシオ)、明所視、薄明視、暗所視など
Stranger than Fiction!の要旨部分だけを下記に紹介します;
------------------
この論文は4インチF/6.3の2枚玉アポクロマートと古典的設計の4インチF/15のフラウンフォーファ
アクロマートの光学的性質を比較・対比します。もともとこの検討事項は3枚玉アポクロマートを含めた
広範囲ものでしたが、発見したことは2枚玉の場合と同様だったので、3枚玉アポクロマートは対象
から除外しました。
この検討は、長焦点屈折がFの小さい屈折よりも安定した眺めを提供するという主張の正確さを
確かめることに焦点をあてました。特に、以下の要素が重要であることを確認しました;
・望遠鏡の光学品質;どのくらいの球面収差/球面色収差を持つか、そして望遠鏡の像への影響。
・アクロマートとアポクロマート間の基本的な差異;特に、セントラルディフラクションから外れた
光のエネルギーをアクロマートの方がアポクロマートよりもセントラルディフラクションから遠くに
離れた回折リングに追いやるというアクロマート固有の性質。
・典型的な観測で合焦エラーを減少させる特性としての焦点深度の重要性。
・熱源から離れるために望遠鏡の対物の高さ、対地高度の重要性。
最後に、本題から少し離れる問題ですが、明順応と中薄明視モード(訳注)で明るい天体と微かな
低コントラストの天体を観測することに関しアクロマートとアポクロマートを比較・対比します。
(訳注)明順応(Photopic)と暗順応(Scotopic)の中間の比視感度を中薄明視(Mesopic)といいます。
---------------------
2024年9月23日(月)
9月14日、15日は福島県三春町で行われた第14回星空案内人の集いに参加し、軸外しニュートン
反射望遠鏡を紹介しました。天気は悪く夜の観望は出来ませんでした。この時の様子は
すばる天文同好会ブログ
に報告されています。
最近天気が悪い日が続いていて全く観望できていません。APQ150も8/27に出しただけで使っていま
せん。来月はいくつか遠征観望会があるので晴れることを期待しています。
2024年9月12日(木)
栃木県塩谷町で10月25日(金)〜27日(日)に開催予定の「星ふる学校 くまの木
Deep. Sky. Camp 2024秋」の再度の案内です。私はAPQ150/1200の見え方を確かめたいと
思います。また、可能ならQuestar 7も持ち込み両方の見え方も比べてみたいです。
これまでより東京に近いので東京近郊の方の参加が増えています。一泊でも可です。
申し込みは下記案内の申し込み先へメールで連絡お願いします。
2024年9月10日(火)
先週土曜日に行われた「たかはぎ街中星空観望会」の実施結果が公開されました。
昼間は晴れていましたが、夕方から雲が多くなり星はみえませんでした。最近の天気の
傾向です。プラネタリウムを見るのが中心となりました。
2024年9月7日(土)
APQ150/1200の対物レンズセルを外して各々の重さを計ってみました。
対物レンズセルの重さは5.3Kg、対物フードは1.5kg、対物キャップは0.2kgでした。対物フードが
意外に重いです。対物キャップとフードを除くと鏡筒の重さは、15.5kg - 1.7kg = 13.8kgで何とか
一人で持ち運べる重さです。
右上の写真は筒の中を見たものですが、遮光環がアリガタレールの上に設置されているのが
分かります。この写真では良く分かりませんが遮光環と鏡筒の内側の間には隙間があります。
これはAPQ鏡筒の特徴で、以前にも紹介しましたがScience Forumsのastro amateurの2004年6月
のスレッドに、次のように書かれています;
「鏡筒の遮光環は鏡筒内に押し込まれた単純な環状リングではありません。それはリングの外側
の直径が鏡筒よりも小さく、(アリガタの)マウンティングバーにより鏡筒の内部に立てかけられて
います。その結果、クールダウン中の筒内気流は鏡筒の内壁に沿って流れ、通常の遮光環のよう
に光路の方へ筒内気流を向けてしまうようなことはありません)」
2024年9月3日(火)
(1)先週8/28〜8/31は楓林舎での観望会に参加しました。天気が悪く星が見えたのは28日の
夜に雲の切れ間から少しだけでした。昼間に窓から望遠鏡や双眼鏡による風景を見たり、
メガスタークラスによるプラネタリウム鑑賞などを行いました。下記は食堂のテーブルに置いた
大小のクエスターです。
(2)Cloudy NightsのQuestar Forumで最近議論されている話を読むとQuestar斜の状況は大変
厳しいようです。長年クエスターに光学系を提供していたJ.R. Cumberland社が去年4月に閉鎖
したようで高性能ミラーの提供元がなくなりました。それ以外のも熟練技術者の退職、連邦政府
からの受注減など悲観的な話ばかりです。下記を読むと今後、どこかに買収されるのか、会社が
なくなるのかという厳しい状況のようです。
(9/4追記)下記はネットでの議論なのでまだ憶測の段階です。
Any new news out of Questar?
(追記)Company7にQuestarの状況を問い合わせた人によると、カンバーランドの閉鎖により
利用可能な光学系がなくなったのは事実のようです。そして、別の光学サプライヤーを
見つけない限りQuestar7のシリアル番号で1080が最後のQ7ということのようです。
これによれば、私のQuestar7のシリアル番号は1074なので終わりから6番目となります。
Questar7の内蔵バーローレンズの倍率は仕様書では2Xですが、私のQ7の倍率は1.3Xと
なっていて変だなと思っていましたが、部品不足で1.3Xしかなかったのかもしれません。
しかし、これまでと同レベルの精度の光学サプライヤーが見つからなければ、それは
もはやQuestarとは言えません。
2024年8月27日(火)
昨日は久しぶりに朝から天気が良く、天気予報も夜晴れそうなので高萩のパラボラ横でミニ観望会
を実施しました。薄い雲があり条件はあまり良くありませんでしたが、APQ150/1200でM27, M13, M33,
二重星団、土星などを見ました。土星は400倍でも良く見え、M13も周辺まで星に奇麗に分解して
見えました。ロスマンディの赤道儀はまだ慣れていないので操作に時間がかかりました。土星の
見え方は、気流や透明度等の条件が異なるので比較は難しですが乗鞍高原でみたクエスター7と
よく似ていました。
⇒観望会の様子は、すばる天文同好会ブログに載っています。
高倍率ではSVBONYの3-8mmズームアイピースを使用しましたが良く見えました。低価格ですが
良く見えるアイピースです(下の左側)。
2024年8月25日(日)
九州の星祭り「星宴2024」が11月3,4日に開催予定と発表されました。九州の観望会は2013年に一度
参加したことがあります(この時は、Zeiss APQ100/640を持参して参加⇒九州「大観望会」参加参照))。
今年は、10月25日〜27日に「星ふる学校くまの木」での観望会、11月8日〜10日は小海の星祭りと
前後に行事があるので星宴はパスします。
2024年8月22日(木)
15cm屈折(APQ150/1200)をロスマンディ赤道儀に載せてみました。
3枚玉なのでかなりトップヘビーです。家に来てもらった人と二人で載せました。天気予報では
しばらく天気が悪い日が続くので観望できるのはまだ先になりそうです。
Questar 7 と並べて見ました。
2024年8月19日(月)
(1)ツァイス純正アリ溝をGM811Gに付けるプレートがようやく到着したので純正アリ溝を
着けてみました。これで15cm屈折を載せることができます。
(2)8月9日〜11日は乗鞍高原での観望会(参加者5名)に参加しました。初日の夜は
シーイングも良くクエスター7で400×、500×でも土星がシャープに見え衛星2個や
リングもしっかり見えました。また、昼間はクエスター7とLOMO Astele 60の望遠鏡
テストもしてもらいました。下の写真はLOMO Astele 60(F=19.5)のロンキー像です。
乗鞍の帰りは八ヶ岳山麓の星空の宿「スター☆パーティ」に1泊しました。スター☆パーティ
では天気が良くドームにある40cmミードで天体観望会に参加後、クエスター7で星雲星団
を23時頃まで観望しました。下は天の川を背景に写してもらった写真です。
2024年8月4日(日)
(1)Deep Sky Campは今年の春まで福島県いわき市の鬼ヶ城で開催されてきましたが
今度の秋からは開催場所を栃木県塩谷町の「星ふる学校 くまの木」に移して実施
されます。東京から近くなるので東京近郊の方は参加しやすくなると思います。
開催案内が来ましたので紹介します;
(2)プレートの方はいつできるかまだ不明の状態です。これが来ないと望遠鏡を
ロスマンディに載せることができません。
(3)最近発売された天文書です。双眼鏡の歴史、レビューが載っています。
著者は、Classic Telescopesなどの著書があるNeil English氏です。
2024年7月8日(月)
(1)6月9日から1か月のHPのアクセス状況のグラフです。時々アクセスが増えることが
ありますが、最近は1日平均40弱のユーザー数です。
(2)ロスマンディに載せる望遠鏡は届きましたが、赤道儀に載せるにはアリ溝を付けるプレート
が必要で現在それを製作依頼中です。梅雨明けに間に合えばよいですが。
2024年6月18日(火)
(1)観望会参加
6月上旬は、5,6,7日に南会津の楓林舎で観望会、7,8日は星の村天文台星まつりの参加
しました。南会津は5日夜一晩中晴れて春から夏の星雲星団を観望することができました。
この日は63cmドブソニアンを持っている方が宿に泊まっていて大口径で迫力ある星雲星団
を見せてもらうことができました。星の村天文台の星まつりへは、南会津から家に帰ってすぐ
テントを車に積み向かいました。夕方現地に到着すると天文台裏の駐車場は来るまでほぼ
埋まっていて知人の隣に何とか場所を確保することができました。66cmドブソニアンの向かい
側の場所でした。7日の夜は雲が切れてきて夜中からは晴れていたのでクエスター7で星団や
二重星を見ていました。次の日は午前中に「断捨離屋」で不用品をいくつか出品して古い本が
何冊か売れましたが、夜曇りの予報だったので昼過ぎに帰宅しました。4日間の車の移動距離
は約700kmでした。
(6月20日追記)すばる天文同好会のブログに「楓林舎観望会」の様子が掲載されました。
(2)荷物到着
先週土曜日に大きな荷物4個が届きました。
中身はロスマンディの赤道儀GM811Gです。当初の話では3か月から半年位かかるという
ことでしたが米国ロスマンディに在庫があったようで半月で届きました。
これに載せる望遠鏡は今週届く予定です。
(3)ソフトウェアと数学の頁に、
@抽象ドメイン構築法の一つである「Octagon Abstract Domain」
A抽象解釈の「最悪実行時間解析」への適用例
B抽象解釈による「キャッシュメモリの振舞い予測」
の3件について概要紹介を載せました。
2024年6月2日(日)
福島県田村市の「星の村天文台まつり」まであと5日です。天候にもよりますが参加する予定です。
望遠鏡はクエスターを持っていこうと考えています。
5月のアクセスログを調べてみました。
■1日当たりの訪問者数:平均=29、最大=87
■ページ別「のヒット数(上位10件)
1.メインページ:334
2.星見雑記帳2024年:168
3.アポダイゼーションについて:39
4.ファジー・スプリッティング:38
5.星の回折像について:29
6.1781年のメシエカタログ原典:25
7.軸外しニュートン反射の製作:23
8.その他のScope:23
9.ソフトウェアと数学の接点:20
10:結像システムと畳み込み:19
⇒1日当たりの平均アクセス数は、3月=35、4月=40、5月=29と5月はかなり低下しました。
内容の新規追加や更新が少なくなったためと考えられます。
2024年5月31日(金)
クエスターという会社とクエスター望遠鏡についてその歴史を詳しく知りたいなら下記があります;
Gregory Gross氏によるクエスターの歴史
2024年5月29日(水)
クエスター7を使うようになって8か月。いろいろ天体を見ましたが期待通り良く見える望遠鏡
のように思います。特に月面の諧調とコントラストの良さはTOA130などのアポ屈折を見ている
人も驚くほどです。6インチアポとの見比べをそのうち行いたいと思います。Cloudy Nightsにも
Q7と6インチアポの比較が話題になっています;
https://www.cloudynights.com/topic/811568-has-anyone-ever-compared-the-q7-with-a-6-apo/
口径から言えばQ7の方が上、中央遮蔽があることから言えば6インチアポが有利ですが、
実際はどうなんでしょうか。見る対象により変わるかもしれません。
2024年5月26日(日)
Cloudy NightsのQuestar Forumにクエスターの熟練技術者2名の引退の話が出ていました。
このことが今後のクエスター社に影響するのでしょうか。
クエスター社とはどんな会社か企業情報データベースを見ると、
「Questar Corporationは、ペンシルベニア州ニューホープにあります。この組織は、主に測定、
写真、医療、光学製品、時計セクター内の光学機器および装置事業/業界で事業を展開して
います。Questar Corporationの年間売上高は400万ドル(約6億円)と推定され、この本社で約7人、
全拠点で合計10人の従業員を雇用しています。」
とあり、思っていた以上に小さな会社です。この中で重要な熟練技術者が二人も引退すると影響
は大きいように思います。二人の引退の話は下記です;
https://www.cloudynights.com/topic/921080-jim-perkins-last-day-is-today/
(5/27追記)Questar Forumには最悪に事態についても議論されています;
https://www.cloudynights.com/topic/923548-if-the-worst-were-to-occur/#entry13471945
2024年5月22日(水)
先週土曜日にすばる天文同好会で「太陽観望会(2024.05.18)」が実施されました。
場所は定例観望会と同じ場所(高萩市さくら宇宙公園)です。
↑クエスター3.5で太陽の黒点を見ているところです。
↑クエスター3.5の太陽フィルターは写真のように開口1.5インチ(3.8cm)の軸外しです。
↑クエスター3.5で見た太陽。クエスターのフィルターはこの色に見えます。
この時の様子は、「すばる天文同好会のブログ」を参照下さい。
2024年5月17日(金)
今日は天気が良かったので石岡市にある茨城フラワーパークに行ってきました。
バラの花が万回です。下の写真はフラワーパークから見た筑波山です。
2024年5月14日(火)
5/16訂正(1)星の村天文台のwebサイトにスケジュールがようやく公開されました。
(2)接眼部の角度変換可能なフィールドスコープ
グレゴリーマクストフのLOMO Astele60の鏡筒を少し短くして、ハーフペンタプリズムを使用
することにより、「45度傾斜型」、「90度型」、「直視型」の3種類の覗き方が可能な正立望遠鏡
にすることができました。45度傾斜型が標準型で、ハープペンタプリズムを追加することにより
90度型と直視型を実現します。鏡筒を少し短くしたのはハーフペンタプリズムの光路長のため。
↑45度傾斜型 ↑90度型 ↑直視型
5/15追記:無限遠に焦点が合うように2台の内1台の鏡筒を数ミリ短縮しました;
2024年5月12日(日)
(1)昨夜はすばる天文同好会の5月定例観望会でした。風は少しありましたが天気は
良くクエスター7で月面、二重星などを見ました。5月になり気流が落ち着いてきた
のでようやく二重星観望の時期になりました。二重星は牛飼座ε、乙女座γ、
双子座α、しし座γ、その他M104、M13などです。しし座γは金色の輝きが非常に
きれいでした。牛飼座εは口径18cmで見ると主星からかなり離れてブルーの伴星
が見えます。これまで9cmか10cmで見ていたので18cmで見たときのエアリーディズク
の小ささと伴星離れ方を実感します。
5/13追記:すばる天文同好会のブログにこのときの様子がUPされました;
2024年5月定例観望会実施結果
(2)望遠鏡をツァイスAPQ100/640からクエスターに変えてからアイピースは主にブランドン
を使用するようになりました。両方を併用していた時期がありましたが、ツァイスのアッベ
アイピースA-25とブランドン24mmや32mmの見え方の差は殆どないように思いました。
ツァイスはコレクターによる希少価値のプレミアム分値段が高くなっていますが、見え方
からはブランドンで十分だと私は思います。
2024年5月8日(水)
スミス提督の本で二重星団がどんな記述なのかを調べていると、重星の話が
出てきます。h-χのχの方は次のような記述でした;(4/9訂正)
→調べてみるとχはχ星のことでした(現在ではペルセウス座7番星)。
χ PERSEI.
ペルセウス座の武器を持った手にある粗い三重星。A6.5,黄色、B12,青みがかった色、
C9.5,緑がかった色。カシオペア座δ星からペルセウス座α星に投じられたラインは
その距離の1/3の所でχのすぐ下を通ります。これは広い視野の中にある多重星です。
この視野には、明暗多数の星々が混在し、望遠鏡の集光力と解像力をテストするために
非常に適した場所を提供しています。A星とC星は1824年にJames South卿により測定
されましたが、彼はB星に気づいていません。
→この三重星はどれを指しているのか分かりにくいです。
一方、hの方は、ハーシェル天体記号で33 H VI. PERSEIですが、これは二重星の記述から
始まります;
33 H VI. PERSEI.
ペルセウス座の武器を持った手にある光輝く星の集団にあるデリケートな二重星。
A8,白; B10,薄灰色。この7等から15等の輝かしい星の集団は(望遠鏡の)視野全体を
満たし、格別な素晴らしい光を放っています。中心には小さな星の楕円形の冠があります。
・・・以降略。
→この二重星もはどれを指しているのか疑問です。
上記の三重星、二重星には測定された位置角と離角が載っているので、そこから星を
特定できるかもしれませんが、調べるのに時間がかかりそうです。
2024年5月7日(火)
星の村天文台まつりまで丁度1か月ですが、
福島県田村市の星の村天文台と
福岡県八女市星野村にある天文台(星の文化館)
を混同すると話が合わなくなります。東北・関東と九州
では「ほしのむらのてんもんだい」と聞けば自分に近い
ところをイメージするからでしょう。
2024年5月6日(月)
(1)Franklin mintのNewton's Telescopeのレプリカですが、去年入手したものは
台座がなく一部金具が外れていて説明書もないジャンク品でした。
今回、説明書も付いたきれいな状態のものを入手することができました。
説明書を読むと、
Newton's Telescope, presented by the Royal Society,
By permission of the President and Council of the Royal Society
と書いてあるので英国の王立協会の許可の下で作られたようです。
ジャンク品の方は金具が外れたところは直し、台座を自作して誰かに譲ろうと
思います(机の上に飾るインテリア品としては使えそうです)。
(2)スミス提督のCelestial Cycleの本の初版本(全2巻)がニューヨーク州の古書店で
売りに出されていたので入手しました。180年前の本なので紙は古くなっていますが
状態は良いです。透明なシート(ブックカバー)がかけてあるので光って見えます。
刊行年はローマ数字で M.DCCC.XLIV. となっています。
M=1000, DCCC=800, XLIV=44なので1844年です。
2024年5月1日(水)
4月のアクセスログを調べてみました。
■1日当たりの訪問者数:平均=40、最大=78
■ページ別「のヒット数(上位10件)
1.メインページ:439
2.星見雑記帳2024年:145
3.無遮蔽反射について:89
4.星の回折像:66
5.自作(40mm軸外しニュートン反射):39
6.ソフトウェアと数学の接点:39
7.その他のscope:34
8.星見雑記帳2023年:33
9.スミス提督の本から:30
10:同上(牛飼い座ε):26
特徴としては
一日当たりの訪問者数は3月より5件上昇。
星見雑記帳以外では、無遮蔽反射や軸外しニュートン、星の回折像、
スミス提督の本関係へのアクセスが多い。また、天文以外のソフトウェアと
数学の話題にも一定のアクセスがありました。
2024年4月26日(金)
4/21(日)に常陸太田市でフィリピンセブ島に阿久津天体観測所を作った
阿久津さんの講演会があり参加しました。100人以上の参加者があり
阿久津さんのこれまでの歩み、セブ島観測所の建設の話など興味深く
聞きました。その時の様子は茨城新聞のwebに載っています;
阿久津さん常陸太田市で講演
2024年4月23日(火)
天体スケッチの本はあまり見かけませんが、フランス語で
ASTRODESSIN Observation & dessin en astronomie 全2巻
という本があります。2巻から成り、サイズは星ナビとほぼ同じです。
この本はアマゾンやebayアメリカなど英語圏では見当たらないので
この本を出している所から購入しました。購入先は下記です;
https://www.astrodessin.com/
太陽系の星やディープスカイなどについて、その描き方や作例などが
詳しく載っています。
(4/25追記)この本の出版社は、AXILONE-ASTRONOMYです。
太陽観測についての本「Astronomie solaire」も出しています。
これの英訳本は下記;
https://solar-astronomy-book.com/
AXILONE(アキシロン)をwebで検索すると、フランスの化粧品メーカーしか
出てきませんでした。
2024年4月22日(月)
■スミス提督の本の紹介で下記の所で星の明るさの記述に誤りがありました
ので原文に沿った説明に訂正しました;
・SmythIntro
・Leogamma Smyth
・Bootsepsiron Smyth
・M44Smyth
■今月12日〜14日に行われた天文イベントの井上さんによるレポートが公開されました。
Deep.Sky.Camp 2024春 in いわき鬼ヶ城
尚、次回日程は2024年10月25日(金)〜27日(日)の予定です。
2024年4月20日(土)
■国際光器の[ZEISS・希少品]委託販売品コーナーを見ると多数のZEISS中古品
が出ていますが、15cmアポクロマートのAPQ150の鏡筒の価格には驚かされます。
税込みで500万円近くです。また、イエナのSchlfernrohr50/540(アクロマート屈折、
純正赤道儀付)が税込み約70万円です。
Schlfernrohr50/540は非常に珍しい博物館級の望遠鏡のようです。
https://kokusai-kohki.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=1915348&csid=4
■反射望遠鏡で星を見ると斜鏡を支えるスパイダーによる回折が見えますが
これを減少させるマスクについてのシミュレーション結果を私のレポートに公開
しました:アンチスパイダーマスクについて
2024年4月11日(木)
・昨晩は晴れたので、すばる天文同好会で臨時観望会がありました。今回の目的は
ポン・ブルックス彗星です。今回初めて望遠鏡(クエスター3.5)で見ました。
さくら宇宙公園は南西に開けているので月が沈む頃まで見れました。
・第12回星の村天文台☆星まつりの出店参加者が田村市HPに公開されました。
2024年4月6日(土)
星ナビ5月号の94ページにフィリピンの阿久津天体観測所の阿久津さんが
一時帰国し常陸太田市で4月21日に講演会があるという記事が載っています。
常陸太田は近くなので参加申し込みをしました。
2024年4月2日(火)
ホームページが4/1から完全に移行しました。リンクがおかしい所があったので
修正しました。今後は見つかり次第修正します。
今回ODNホームページサービスからさくらのレンタルサーバーに切り替えたのですが
容量が大幅に増大し費用も安くなりました。ODNの単位はメガバイト、さくらの単位は
ギガバイトです。
この1か月間のアクセスログを調べてみました。
■1日当たりの訪問者数:平均=35、最大=82
■ページ別「のヒット数(上位10件)
1.メインページ:399
2.星見雑記帳2024年:165
3.星の回折像:40
4.Main Telescopes:33
5.自作(40mm軸外しニュートン反射):32
6.ソフトウェアと数学の接点:28
7.自己紹介:26
8.【図解】MTFの話:25
9.星見雑記帳2022年:25
10:星見雑記帳2023年:25
ソフトウェアと数学のページにもアクセスがあるのは今回初めて知りました。
2024年3月29日(金)
鬼ヶ城Deep Sky Camp 2024春の開催までいよいよ2週間となりました(日程は4月12日(金)〜14日(日))。
申し込み締め切りは3/31です(まだ定員には達していないので参加されたい方は下記連絡先まで)。
尚、鬼ヶ城Deep Sky Campの過去の紹介は「福島県いわき市の鬼ヶ城での観望会」を参照。
この中で、「長焦点アクロマートと短焦点アポクロマートの比較は、Neil English氏の長い記事(Cloudy Nightsに掲載)のStranger than Fiction!の要点を紹介する予定です。
内容としては、長焦点アクロと2枚玉アポの
・波長によるストレールレシオ
・多色ストレール値とデフォーカスの関係
・シーイングに起因するフォーカシングの不正確さの感度
・薄明視での多色ストレール値とデフォーカス
です。明所視、薄明視、暗所視についても紹介予定。
2024年3月23日(土)
■今月10日の朝に常陸大宮市の花立山の天文台から見た富士山の画像(すばる天文同好会
のブログ掲載)で富士山の位置が分かるようにマークしました。青空を背景にした白い雪山なので
コントラストが低いです。直線距離を調べると222kmでした。
■数学とソフトウェアのページを更新しました。
2024年3月19日(火)
Stranger than Fictionに出てくる「多色ストレール」について調べてみました。
尚、ストレールレシオについては「光学精度」を参照。
■多色ストレール(polychromatic Strehl)とは、
異なる色でのストレールレシオを測定し、
次に「人間の眼の明順応感度(下のカーブ)」
に従った重み付けを行うことにより求めます。人間の眼が敏感
でない波長(例:青から紫)の重みは小さい。
これは、重み付き眼視多色ストレールとも言います。
式で表現すると、
波長λでのストレール=S(λ)
波長λでの明所の眼の感度=E(λ)
とするとき、
多色ストレールPS=(Σ{S(λ)×E(λ)})/ΣE(λ) (440nm≦λ≦670nm)
■多色ストレールの計算例
11種類の波長(単位:nm)を下記とします。
λ1=422.5, λ2=448.0, λ3=473.5, λ4=499.0, λ5=524.5, λ6=550.0, λ7=575.5, λ8=601.0, λ9=626.5,
λ10=652.0, λ11=677.5
対応するストレール値は、
0.142; 0.635; 0.903; 0.885; 0.902; 0.952; 0.991, 0.998; 0.974; 0.934; 0.895
→これは、過去に市販されていた2枚玉フローライトアポクロマート の例です。
横軸に波長、縦軸にストレール値を取りグラフ表示すると
各波長に対応する眼の明順応感度に対応する11個の重み係数
は下記です;
E(λ1)=0.02, E(λ2)=0.04, E(λ3)=0.09, E(λ4)=0.28, E(λ5)=0.69, E(λ6)=0.98, E(λ7)=0.89, E(λ8)=0.58,
E(λ9)=0.28, E(λ10)=0.08, E(λ11)=0.01
従って、このときの多色ストレール値PSは、
PS==(Σ{S(λ)×E(λ)})/ΣE(λ)
=(0.02*0.142 + 0.04*0.635 + 0.09*0.903 + 0.28*0.885
+ 0.69*0.902 + 0.98*0.952 + 0.89*0.991 + 0.58*0.998
+ 0.28*0.974 + 0.08*0.934 + 0.01*0.895)/(0.02+0.04+0.09
+0.28+0.69+0.98+0.89+0.58+0.28+0.08+0.01) = 0.947
すなわち、多色ストレール=94.7%です。
2024年3月17日(日)
昨日はすばる天文同好会の3月定例観望会でした。
高萩市のさくら宇宙公園で実施。今回はクエスター3.5とクエスター7を
並べて主に月面を観望しました(月の全景を3.5,、詳細を7)。
(3/20追記)3月定例観望会の様子がすばる天文同好会のブログに掲載されました;
3月定例観望会報告
2024年3月15日(金)
先週末の花立山で宿泊観望会の詳細報告がすばる天文同好会のブログ
に掲載されました。
「花立山天文合宿2024.03.09〜10」の参加結果
富士山の写真も青空を背景に微かに白く見えます。
2024年3月12日(火)
星の回折像について初心者向けの説明資料を1年前に作成しました。
式をできるだけ使わずに図で説明するようにしたものです。
星の回折像
2024年3月11日(月)
先週土日は花立山で宿泊観望会がありました(参加者17名位)。
夕方風がありましたが天気が良く風も収まり一晩晴れていました。
また、ロッジの2階でメガスタークラスの投影も行いました。これは
BGM(ジェットストリーム)を聞きながらプラネタリウムの四季の移動
する星を眺めてリラックスするというものです。
良く晴れていたので翌日朝には天文台横から富士山も見えました。
詳細は後ですばる天文同好会のブログに載ると思います。
2024年3月4日(月)
今年の星の村天文台まつりの開催予定が田村市のホームページに掲載されました。
日程は6月7日(金)8日(土)9(日)【9日は10時終了】とのことです。
https://www.city.tamura.lg.jp/soshiki/20/hosihomura-osirasee.html
毎年行っているので今年も参加予定です。
・星見道具に自作(軸外しニュートン反射)を追加しました。
・軸外しニュートン反射自作を「星を見る道具の工房」のみんなの作品に投稿しました。
2024年2月24日(土)
1か月ぶりの更新です。
■この間の天文活動は下記2件です。
・1月28日(日):川崎天文同好会の年初集会に参加。
→ここで、軸外しニュートン反射製作について紹介しました。
・2月17日(土):すばる天文同好会の2月定例観望会に参加。
ODNのホームページサービスが3月末に停止する件ですが、
■さくらのレンタルサーバーに移行することにしました。移行が完了
したら連絡します。
■鬼ヶ城Deep Sky Camp 2024春の開催案内が届きました。
日程は4月12日(金)〜14日(日)です。
2024年1月25日(木)
(1)Hinode 6x21-U1双眼鏡を購入しました。ツァイス10×40mmと比べると
かなり小さいです。旅行などに丁度良いサイズです。見え方も非常に
明るくクリアで観望会などでちょっと星を捜すのにも使えます。
(2)Stranger than Fiction!という長焦点アクロマートと短焦点アポクロマート
を光学的に分析・比較したNeil English氏の長い記事(Cloudy Nightsに掲載)
をようやく読み終えました。これの要約をパワーポイントに纏める予定です。
(3)ODNのホームページサービスはいよいよ今年の3月でサービス終了です。
このHPは開設して23年が過ぎ累計アクセス数22万近くですが、最近の
アクセス数は1日10〜20件以下と非常に低調です。ODNのサービス停止に
合わせて終了するかどうか検討中です。
2024年1月11日(木)
イタリアのアマチュア天文連盟:Union of Italian Amateur Astronomers
のサイトに「二重星を観察しよう」という内容があります。
これは、二重星観察の紹介や歴史、関連する本などが紹介されています。
イタリア語ですがwebの翻訳機能で大体の意味は分かります。
Osserviamo le stelle doppie
また、今月の空の中で毎月1回、二重星の紹介があります。
2024年1月で紹介されている二重星は、オリオン座ラムダ星です;
Una doppia al mese - Gennaio 2024 - Lambda Orionis (STF 738)
ラムダ星の紹介とスケッチが載っています。
二重星に興味のある人には非常に参考になるサイトです。
2024年1月5日(金)
本日発売の星ナビ2月号の星ナビ広場に去年秋に開催された鬼ヶ城Deep Sky Camp
の報告が載っています(P.92〜94)。
このときの井上さんのレポートは下記です。
11月10日〜12日Deep Sky Camp in 鬼ヶ城
2024年1月1日(月)
新年、あけましておめでとうございます。
昨年末に作った軸外しニュートン反射の写真を載せます。
↑側面から
↑斜め後ろから。主鏡の光軸調整は3本の押し引き共用のネジ。
↑正面から。斜鏡支持はアルミ薄板で作成。
2024年12月27日(金)
ヤフオクで半月ほど前に超格安で落札されたクエスター7がCoudy Nightsに出ました。
ケースに日本語で赤道儀と書かれているのでヤフオクに出たものでしょう。
ZenMarketに出ていたのを手ごろな価格で入手と書いてあります。状態も良さそうで
入手できた人は幸運でした。
https://www.cloudynights.com/topic/948973-%E2%80%9Cnew%E2%80%9D-questar-seven/#entry13873013
2024年12月22日(日)
年末最後の観望ということで昨夜は小山ダムに行きました。天気予報通り20時過ぎ頃まで
曇りで、その後晴れてきて月が昇る11時前まで観望しました。3kgの追加ウェイトも届きバランス
が取れるようになりました。北極星に大体合わせてからの自動導入でM天体などを見ました。
冬空なのでシーイングは良くなく火の模様は見えませんでした。
2024年12月19日(木)
古書店に「天体望遠鏡のすべて 85年版」が有ったので購入しました。
これで天体望遠鏡のすべては、79年、85年、91年、93年、95年の5冊になります。
85年版を見ているとクエスター望遠鏡が載っていました。12インチのクエスターも載っています。
価格は7インチクエスターと卓上三脚付で3,600,000円。現在の輸入価格とほぼ同じです。当時の大卒
初任給が14万円(現在の約2/3)なので相当高価です。
2024年12月13日(金)
アメリカンサイズである程度視野が広くアイレリーフが長い25mmクラスのアイピースを捜して
いたらAPM TelescopesのUF24mmが良さそうなので購入しました。これを使えばクエスター3.5や
APQ150で視野65度50倍の平坦な像が得られます。
2024年12月12日(木)
天体望遠鏡の口径について屈折と反射系の比較の興味ある議論です;
The cold, hard reality of aperture
ヤフオクにクエスター7とは珍しい(3.5インチのクエスタースタンダードは過去にヤフオクで
何回か見たことがありますが、口径の大きい7インチクエスターはこれまでヤフオクで見た
ことがありません)。メニスカス面やミラーなど光学系の状態は写真がないので不明ですが
開始価格が安いのでは?
→(12/13追記)オークションは、263,000円で終了しました。思ったよりかなり安い金額でした。
アメリカなら3.5インチの中古レベルの金額以下です。傷や汚れありなど中古の程度が良くない
のが要因でしょうか。(12/15追記)つい最近のタカハシのFC50フローライトの落札価格が265,000円。
7インチのクエスターの程度が分からないとは言え、5cmのフローライト屈折とほぼ同じ落札額と
いうのは考えられないです。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r1164994461
また、鏡筒についている金属の台の底部にはシリアル番号が刻印されているので、
その写真があればミラーの材質(Pyrex/Zerodur/ Cervit/Quarts)や
コーティングの種類(Magnesium Fluoride/Broadbands)も分かります;
クエスターのシリアル番号の見方
クエスター7の鏡筒は新品の現行品なら、安いグレードで11,695ドルです。現在の為替だと
TOA150鏡筒よりも高くなります。また、現在は入手困難です。
https://astronomics.com/products/questar-7-classic-titanium-maksutov-cassegrain?pr_prod_strat=e5_desc&pr_rec_id=250b875eb&pr_rec_pid=6833522180169&pr_ref_pid=6833522311241&pr_seq=uniform
2024年12月6日(金)
Astromartからセレストロンの12.5mmマイクロガイドアイピースを入手しました。
どういうわけかバーダープラネタリウムのマークもあります。またシルバーの筒部分に
JAPANの刻印もあります。
2024年12月1日(日)
(1)昨夜は小山ダムに出かけました。雲や晴れ間が交互に変わる天気でしたが
22時ころまで晴れ間が拡がったときに土星や木星、その他星団等をAPQ150で
見ました。ロスマンディの赤道儀にも少し慣れてきました。
(2)メルカリに3000円で出ていたH65型反射望遠鏡を入手しました。この望遠鏡は
1967年頃の天文ガイドの広告に出ていたもので当時の入門用反射です。
主鏡径=65mm、焦点距離=700mm。接眼筒の抜き差しで焦点調節します。
当時の価格は7800円でした。
↑当時の広告:1967年
これと同じ口径(D=65mm)の反射望遠鏡がTAL65(D=65mm, f=500mm)です。
両方を並べた写真が下記です。同じ口径なのにH65型の方がかなり大きい
ように見えます(鏡筒が大きく焦点距離が長い為)。
今後、両者の見え方を比較する予定です。
(3)11月のホームページアクセス状況
→1日当りの平均アクセス数=46人。時々アクセス数が非常に増えるときがあります。
アクセス上位のページは、下記です;
1.2024年雑記帳 2.星の回折像について 3.アポダイゼーションについて 4.MTFの話
5.無遮蔽反射について
星の回折像については山形県の高校生からも問い合わせがありました。
2024年11月23日(土)
(1)火星の天体写真で明るい方の縁に同心円状の弧が見えることがよくあります。
(火星の写真:Cloudy Nightsより)
これについて解説した資料があり、その要因の中に回折現象があることを具体的に説明
しています;
https://skyinspector.co.uk/mars-edge-artefact/
火星は面光源(面積のある光源)なので、天体望遠鏡で見た像は点光源の集まりとして
畳み込みにより求めることができます。このとき面光源の縁はどうなるのかがこの資料で
分かります。面光源の端では点光源の回折リングの影響が現れているということのようです。
下の図で言えば、天体望遠鏡による像の両端に回折リングの影響が現れます。
この図は離散的な光の分布ですが、連続分布の場合も微積分により同様に議論できます。
月面でも同じ現象が起きているはずですが月面は非常に明るいので目立たないだけなの
でしょう。
(2)Astromartに(APQ100/640+APQ130/1000)とAPQ150/1200のトレードというのが出て
いますが、現在の中古価格的には(APQ100/640+APQ130/1000)よりもAPQ150/1200の方が
かなり高いのでは。
100/640APQ AND 130APQ towards 150APQ
(3)ツァイス屈折望遠鏡に関するCloudy Nightsのスレッド
Were Zeiss refractors really THAT good
2024年11月20日(水)
Cloudy nightsのCats & CassesにアストロフィジックスのRoland Christenが所有している
12インチのAP マクストフ・カセグレンがAstromartのオークションに出品されたという
スレッドがありました。
Roland Christen Selling His Personal 12 Inch Mak-Cass
これはRoland Christenが設計し、Intes-Microが製造したものですが、Roland Christen向けに
特別に高精度な光学系のようです。これがプレミアム価格となったのか最終落札価格は
68,300ドルでした。現在のドル円では1千万円という非常に高額な価格です。
2024年11月16日(土)
今年最後の星祭り小海星フェスから1週間が過ぎました。次は来年4月のくまの木まで
大きなイベントはありません。
次回のすばる天文同好会の観望会は12月8日(日)土星食の日です。
https://subarutakahagi.livedoor.blog/archives/30279335.html
この日天気が良ければAPQ150/1200を出す予定です。
2024年11月14日(木)
小海の第二観望会サイトの昼間の様子がYoutubeにありましたので紹介します。
第二観望会サイトの様子はYouTube開始してから3分後からです。
https://www.youtube.com/watch?v=V18ffPWQFXQ
2024年11月12日(火)
今月前半は天文イベントが3つも連続して忙しい日々でした。11月2日、3日は福島県南会津での
観望会に参加し(こちらは雨で観望はなく懇親会のみでした)、連続して11月3日、4日は山梨県
の小淵沢に移動して川崎天文同好会の宿泊観望会に参加しました(こちらは快晴で夜中の1時
まで観望出来ました)。その後3日空けて11月8日から10日は小海の星フェスに参加し、帰りに
群馬県の榛名山と榛名湖に寄り、伊香保温泉で1泊して11月11日に帰宅しました。
望遠鏡はクエスター7と3.5を持って行き両方の見え方を比べられるようにしました。APQ150は
赤道儀まで含めるとクエスター7と一緒に車に載せられないので、今回はクエスターのみとしました。
(11/14追記)望遠鏡はホテル横の第二観望広場に展開しました。土曜の昼はクエスター3.5で太陽黒点
を見てもらい、口径40mm,f=270mmの軸外しニュートンにテレビュープルーセル40mmを付けて
約7倍で近くの景色を見てもらいました。双眼鏡並みの低倍率での無遮蔽反射の見え方に何人の方
から興味を持ってもらいました。
小海の第二観望会会場の昼間の様子が紹介されていました。
第二観望会会場の様子はYouTube開始してから3分後からです。
2024年10月29日(火)
先週の金曜から日曜日は栃木県塩谷町の星ふる学校くまの木で開催された
Deep sky campに行って来ました。望遠鏡はクエスター7とAPQ150/1200の2台を
持参し、横に並べて惑星の見え方などを比較しました。今回APQ150/1200鏡筒は
東京のSさんの架台(Ib型)を借りて載せました。天気は時々雲の切れ間から星が
見えるような残念な状況でしたが、一時的に切れた雲の隙間から木星が見えました。
二日目の深夜1時過ぎ頃から晴れてきましたが露がひどく望遠鏡を撤収しました。
露対策をする必要があると痛感しました。両者の比較は十分には出来ませんでしたが
見えた範囲ではどちらも良く見えました。昼間は2件の発表と望遠鏡のテスト(ロンキー等)
がありました。
これまでDeep Sky Camp(鬼ヶ城及びくまの木)で実施したStar Testingの概要紹介の
実績です。4年間で(12章を除き)14章まで進みました。次回はいよいよ最終章(15章)です。
2024年10月15日(火)
夕方、奥日立きららの里からようやく紫金山・アトラス彗星を見ることができました。
きららの里から見た日没前の風景は下記です。青空が広がっていますが低空には
雲があります。
日没後は金星と牛飼い座αが見えてきましたがその中間付近には雲がしばらく
あり彗星はなかなか見えませんでしたが雲が薄くなり切れ間もできてようやく彗星
が双眼鏡(ツァイズ10×40B)や望遠鏡(クエスター3.5)で見えました。双眼鏡の視野
全体に尾が伸び、薄雲が会っても見えていました。
2024年10月7日(月)
先週の火曜、水曜(10/1,2)は楓林舎に泊まり秋から冬の天体を観望しました。この日は
夜になると快晴になり、一晩中観望できました。
観望の様子は、「すばる天文同好会のブログ」を参照。
このとき、クエスター7用に付けた極軸望遠鏡をテストしました。
極軸望遠鏡はビクセンのPF-LIIを使用し、クエスターの極軸方向の足に取り付けるアーム
は同好会の人に製作してもらいました。これで、高倍率の追尾が正確になります。
2024年9月28日(土)
アストロフィジックスの創業者と工場紹介ビデオです(Cloudy Nightsより)
アストロフィジックスはアメリカの高性能天体望遠鏡メーカーとして有名です。納期が長いことでも
有名。従業員は18名とのこと。天体望遠鏡の製作現場の様子が良く分かります。
2024年9月26日(木)
(1)Cloudy NightsのQuestar Forumの最近の話題では、クエスター社がカンバーランドに代わるの光学
セットの提供先を検討しているようだとの話があり、クエスター望遠鏡の継続にとっては良い話。
(2)最近、良く見える長焦点アクロマートの話があります(例:シベットさんの15cmF15アクロマート)
が、これに関する分析としてはCloudy Nightsに掲載されたNeil English氏のStranger than Fiction!と
いう記事が参考になると思います(以前にも紹介しましたが)。しかし、この記事は非常に長いので
読むのは大変です。そこで、これに日本語訳と予備知識(*)を含む要点解説のパワーポイントを付けて
纏めてみました。要点解説の部分は、今年春のDeep Sky Camp in 鬼ヶ城で紹介した内容です。
(*)予備知識としては、光のスペクトル、光学精度を示す各種指標(P-V, RMS, 多色ストレール
レシオ)、明所視、薄明視、暗所視など
Stranger than Fiction!の要旨部分だけを下記に紹介します;
------------------
この論文は4インチF/6.3の2枚玉アポクロマートと古典的設計の4インチF/15のフラウンフォーファ
アクロマートの光学的性質を比較・対比します。もともとこの検討事項は3枚玉アポクロマートを含めた
広範囲ものでしたが、発見したことは2枚玉の場合と同様だったので、3枚玉アポクロマートは対象
から除外しました。
この検討は、長焦点屈折がFの小さい屈折よりも安定した眺めを提供するという主張の正確さを
確かめることに焦点をあてました。特に、以下の要素が重要であることを確認しました;
・望遠鏡の光学品質;どのくらいの球面収差/球面色収差を持つか、そして望遠鏡の像への影響。
・アクロマートとアポクロマート間の基本的な差異;特に、セントラルディフラクションから外れた
光のエネルギーをアクロマートの方がアポクロマートよりもセントラルディフラクションから遠くに
離れた回折リングに追いやるというアクロマート固有の性質。
・典型的な観測で合焦エラーを減少させる特性としての焦点深度の重要性。
・熱源から離れるために望遠鏡の対物の高さ、対地高度の重要性。
最後に、本題から少し離れる問題ですが、明順応と中薄明視モード(訳注)で明るい天体と微かな
低コントラストの天体を観測することに関しアクロマートとアポクロマートを比較・対比します。
(訳注)明順応(Photopic)と暗順応(Scotopic)の中間の比視感度を中薄明視(Mesopic)といいます。
---------------------
2024年9月23日(月)
9月14日、15日は福島県三春町で行われた第14回星空案内人の集いに参加し、軸外しニュートン
反射望遠鏡を紹介しました。天気は悪く夜の観望は出来ませんでした。この時の様子は
すばる天文同好会ブログ
に報告されています。
最近天気が悪い日が続いていて全く観望できていません。APQ150も8/27に出しただけで使っていま
せん。来月はいくつか遠征観望会があるので晴れることを期待しています。
2024年9月12日(木)
栃木県塩谷町で10月25日(金)〜27日(日)に開催予定の「星ふる学校 くまの木
Deep. Sky. Camp 2024秋」の再度の案内です。私はAPQ150/1200の見え方を確かめたいと
思います。また、可能ならQuestar 7も持ち込み両方の見え方も比べてみたいです。
これまでより東京に近いので東京近郊の方の参加が増えています。一泊でも可です。
申し込みは下記案内の申し込み先へメールで連絡お願いします。
2024年9月10日(火)
先週土曜日に行われた「たかはぎ街中星空観望会」の実施結果が公開されました。
昼間は晴れていましたが、夕方から雲が多くなり星はみえませんでした。最近の天気の
傾向です。プラネタリウムを見るのが中心となりました。
2024年9月7日(土)
APQ150/1200の対物レンズセルを外して各々の重さを計ってみました。
対物レンズセルの重さは5.3Kg、対物フードは1.5kg、対物キャップは0.2kgでした。対物フードが
意外に重いです。対物キャップとフードを除くと鏡筒の重さは、15.5kg - 1.7kg = 13.8kgで何とか
一人で持ち運べる重さです。
右上の写真は筒の中を見たものですが、遮光環がアリガタレールの上に設置されているのが
分かります。この写真では良く分かりませんが遮光環と鏡筒の内側の間には隙間があります。
これはAPQ鏡筒の特徴で、以前にも紹介しましたがScience Forumsのastro amateurの2004年6月
のスレッドに、次のように書かれています;
「鏡筒の遮光環は鏡筒内に押し込まれた単純な環状リングではありません。それはリングの外側
の直径が鏡筒よりも小さく、(アリガタの)マウンティングバーにより鏡筒の内部に立てかけられて
います。その結果、クールダウン中の筒内気流は鏡筒の内壁に沿って流れ、通常の遮光環のよう
に光路の方へ筒内気流を向けてしまうようなことはありません)」
2024年9月3日(火)
(1)先週8/28〜8/31は楓林舎での観望会に参加しました。天気が悪く星が見えたのは28日の
夜に雲の切れ間から少しだけでした。昼間に窓から望遠鏡や双眼鏡による風景を見たり、
メガスタークラスによるプラネタリウム鑑賞などを行いました。下記は食堂のテーブルに置いた
大小のクエスターです。
(2)Cloudy NightsのQuestar Forumで最近議論されている話を読むとQuestar斜の状況は大変
厳しいようです。長年クエスターに光学系を提供していたJ.R. Cumberland社が去年4月に閉鎖
したようで高性能ミラーの提供元がなくなりました。それ以外のも熟練技術者の退職、連邦政府
からの受注減など悲観的な話ばかりです。下記を読むと今後、どこかに買収されるのか、会社が
なくなるのかという厳しい状況のようです。
(9/4追記)下記はネットでの議論なのでまだ憶測の段階です。
Any new news out of Questar?
(追記)Company7にQuestarの状況を問い合わせた人によると、カンバーランドの閉鎖により
利用可能な光学系がなくなったのは事実のようです。そして、別の光学サプライヤーを
見つけない限りQuestar7のシリアル番号で1080が最後のQ7ということのようです。
これによれば、私のQuestar7のシリアル番号は1074なので終わりから6番目となります。
Questar7の内蔵バーローレンズの倍率は仕様書では2Xですが、私のQ7の倍率は1.3Xと
なっていて変だなと思っていましたが、部品不足で1.3Xしかなかったのかもしれません。
しかし、これまでと同レベルの精度の光学サプライヤーが見つからなければ、それは
もはやQuestarとは言えません。
2024年8月27日(火)
昨日は久しぶりに朝から天気が良く、天気予報も夜晴れそうなので高萩のパラボラ横でミニ観望会
を実施しました。薄い雲があり条件はあまり良くありませんでしたが、APQ150/1200でM27, M13, M33,
二重星団、土星などを見ました。土星は400倍でも良く見え、M13も周辺まで星に奇麗に分解して
見えました。ロスマンディの赤道儀はまだ慣れていないので操作に時間がかかりました。土星の
見え方は、気流や透明度等の条件が異なるので比較は難しですが乗鞍高原でみたクエスター7と
よく似ていました。
⇒観望会の様子は、すばる天文同好会ブログに載っています。
高倍率ではSVBONYの3-8mmズームアイピースを使用しましたが良く見えました。低価格ですが
良く見えるアイピースです(下の左側)。
2024年8月25日(日)
九州の星祭り「星宴2024」が11月3,4日に開催予定と発表されました。九州の観望会は2013年に一度
参加したことがあります(この時は、Zeiss APQ100/640を持参して参加⇒九州「大観望会」参加参照))。
今年は、10月25日〜27日に「星ふる学校くまの木」での観望会、11月8日〜10日は小海の星祭りと
前後に行事があるので星宴はパスします。
2024年8月22日(木)
15cm屈折(APQ150/1200)をロスマンディ赤道儀に載せてみました。
3枚玉なのでかなりトップヘビーです。家に来てもらった人と二人で載せました。天気予報では
しばらく天気が悪い日が続くので観望できるのはまだ先になりそうです。
Questar 7 と並べて見ました。
2024年8月19日(月)
(1)ツァイス純正アリ溝をGM811Gに付けるプレートがようやく到着したので純正アリ溝を
着けてみました。これで15cm屈折を載せることができます。
(2)8月9日〜11日は乗鞍高原での観望会(参加者5名)に参加しました。初日の夜は
シーイングも良くクエスター7で400×、500×でも土星がシャープに見え衛星2個や
リングもしっかり見えました。また、昼間はクエスター7とLOMO Astele 60の望遠鏡
テストもしてもらいました。下の写真はLOMO Astele 60(F=19.5)のロンキー像です。
乗鞍の帰りは八ヶ岳山麓の星空の宿「スター☆パーティ」に1泊しました。スター☆パーティ
では天気が良くドームにある40cmミードで天体観望会に参加後、クエスター7で星雲星団
を23時頃まで観望しました。下は天の川を背景に写してもらった写真です。
2024年8月4日(日)
(1)Deep Sky Campは今年の春まで福島県いわき市の鬼ヶ城で開催されてきましたが
今度の秋からは開催場所を栃木県塩谷町の「星ふる学校 くまの木」に移して実施
されます。東京から近くなるので東京近郊の方は参加しやすくなると思います。
開催案内が来ましたので紹介します;
(2)プレートの方はいつできるかまだ不明の状態です。これが来ないと望遠鏡を
ロスマンディに載せることができません。
(3)最近発売された天文書です。双眼鏡の歴史、レビューが載っています。
著者は、Classic Telescopesなどの著書があるNeil English氏です。
2024年7月8日(月)
(1)6月9日から1か月のHPのアクセス状況のグラフです。時々アクセスが増えることが
ありますが、最近は1日平均40弱のユーザー数です。
(2)ロスマンディに載せる望遠鏡は届きましたが、赤道儀に載せるにはアリ溝を付けるプレート
が必要で現在それを製作依頼中です。梅雨明けに間に合えばよいですが。
2024年6月18日(火)
(1)観望会参加
6月上旬は、5,6,7日に南会津の楓林舎で観望会、7,8日は星の村天文台星まつりの参加
しました。南会津は5日夜一晩中晴れて春から夏の星雲星団を観望することができました。
この日は63cmドブソニアンを持っている方が宿に泊まっていて大口径で迫力ある星雲星団
を見せてもらうことができました。星の村天文台の星まつりへは、南会津から家に帰ってすぐ
テントを車に積み向かいました。夕方現地に到着すると天文台裏の駐車場は来るまでほぼ
埋まっていて知人の隣に何とか場所を確保することができました。66cmドブソニアンの向かい
側の場所でした。7日の夜は雲が切れてきて夜中からは晴れていたのでクエスター7で星団や
二重星を見ていました。次の日は午前中に「断捨離屋」で不用品をいくつか出品して古い本が
何冊か売れましたが、夜曇りの予報だったので昼過ぎに帰宅しました。4日間の車の移動距離
は約700kmでした。
(6月20日追記)すばる天文同好会のブログに「楓林舎観望会」の様子が掲載されました。
(2)荷物到着
先週土曜日に大きな荷物4個が届きました。
中身はロスマンディの赤道儀GM811Gです。当初の話では3か月から半年位かかるという
ことでしたが米国ロスマンディに在庫があったようで半月で届きました。
これに載せる望遠鏡は今週届く予定です。
(3)ソフトウェアと数学の頁に、
@抽象ドメイン構築法の一つである「Octagon Abstract Domain」
A抽象解釈の「最悪実行時間解析」への適用例
B抽象解釈による「キャッシュメモリの振舞い予測」
の3件について概要紹介を載せました。
2024年6月2日(日)
福島県田村市の「星の村天文台まつり」まであと5日です。天候にもよりますが参加する予定です。
望遠鏡はクエスターを持っていこうと考えています。
5月のアクセスログを調べてみました。
■1日当たりの訪問者数:平均=29、最大=87
■ページ別「のヒット数(上位10件)
1.メインページ:334
2.星見雑記帳2024年:168
3.アポダイゼーションについて:39
4.ファジー・スプリッティング:38
5.星の回折像について:29
6.1781年のメシエカタログ原典:25
7.軸外しニュートン反射の製作:23
8.その他のScope:23
9.ソフトウェアと数学の接点:20
10:結像システムと畳み込み:19
⇒1日当たりの平均アクセス数は、3月=35、4月=40、5月=29と5月はかなり低下しました。
内容の新規追加や更新が少なくなったためと考えられます。
2024年5月31日(金)
クエスターという会社とクエスター望遠鏡についてその歴史を詳しく知りたいなら下記があります;
Gregory Gross氏によるクエスターの歴史
2024年5月29日(水)
クエスター7を使うようになって8か月。いろいろ天体を見ましたが期待通り良く見える望遠鏡
のように思います。特に月面の諧調とコントラストの良さはTOA130などのアポ屈折を見ている
人も驚くほどです。6インチアポとの見比べをそのうち行いたいと思います。Cloudy Nightsにも
Q7と6インチアポの比較が話題になっています;
https://www.cloudynights.com/topic/811568-has-anyone-ever-compared-the-q7-with-a-6-apo/
口径から言えばQ7の方が上、中央遮蔽があることから言えば6インチアポが有利ですが、
実際はどうなんでしょうか。見る対象により変わるかもしれません。
2024年5月26日(日)
Cloudy NightsのQuestar Forumにクエスターの熟練技術者2名の引退の話が出ていました。
このことが今後のクエスター社に影響するのでしょうか。
クエスター社とはどんな会社か企業情報データベースを見ると、
「Questar Corporationは、ペンシルベニア州ニューホープにあります。この組織は、主に測定、
写真、医療、光学製品、時計セクター内の光学機器および装置事業/業界で事業を展開して
います。Questar Corporationの年間売上高は400万ドル(約6億円)と推定され、この本社で約7人、
全拠点で合計10人の従業員を雇用しています。」
とあり、思っていた以上に小さな会社です。この中で重要な熟練技術者が二人も引退すると影響
は大きいように思います。二人の引退の話は下記です;
https://www.cloudynights.com/topic/921080-jim-perkins-last-day-is-today/
(5/27追記)Questar Forumには最悪に事態についても議論されています;
https://www.cloudynights.com/topic/923548-if-the-worst-were-to-occur/#entry13471945
2024年5月22日(水)
先週土曜日にすばる天文同好会で「太陽観望会(2024.05.18)」が実施されました。
場所は定例観望会と同じ場所(高萩市さくら宇宙公園)です。
↑クエスター3.5で太陽の黒点を見ているところです。
↑クエスター3.5の太陽フィルターは写真のように開口1.5インチ(3.8cm)の軸外しです。
↑クエスター3.5で見た太陽。クエスターのフィルターはこの色に見えます。
この時の様子は、「すばる天文同好会のブログ」を参照下さい。
2024年5月17日(金)
今日は天気が良かったので石岡市にある茨城フラワーパークに行ってきました。
バラの花が万回です。下の写真はフラワーパークから見た筑波山です。
2024年5月14日(火)
5/16訂正(1)星の村天文台のwebサイトにスケジュールがようやく公開されました。
(2)接眼部の角度変換可能なフィールドスコープ
グレゴリーマクストフのLOMO Astele60の鏡筒を少し短くして、ハーフペンタプリズムを使用
することにより、「45度傾斜型」、「90度型」、「直視型」の3種類の覗き方が可能な正立望遠鏡
にすることができました。45度傾斜型が標準型で、ハープペンタプリズムを追加することにより
90度型と直視型を実現します。鏡筒を少し短くしたのはハーフペンタプリズムの光路長のため。
↑45度傾斜型 ↑90度型 ↑直視型
5/15追記:無限遠に焦点が合うように2台の内1台の鏡筒を数ミリ短縮しました;
2024年5月12日(日)
(1)昨夜はすばる天文同好会の5月定例観望会でした。風は少しありましたが天気は
良くクエスター7で月面、二重星などを見ました。5月になり気流が落ち着いてきた
のでようやく二重星観望の時期になりました。二重星は牛飼座ε、乙女座γ、
双子座α、しし座γ、その他M104、M13などです。しし座γは金色の輝きが非常に
きれいでした。牛飼座εは口径18cmで見ると主星からかなり離れてブルーの伴星
が見えます。これまで9cmか10cmで見ていたので18cmで見たときのエアリーディズク
の小ささと伴星離れ方を実感します。
5/13追記:すばる天文同好会のブログにこのときの様子がUPされました;
2024年5月定例観望会実施結果
(2)望遠鏡をツァイスAPQ100/640からクエスターに変えてからアイピースは主にブランドン
を使用するようになりました。両方を併用していた時期がありましたが、ツァイスのアッベ
アイピースA-25とブランドン24mmや32mmの見え方の差は殆どないように思いました。
ツァイスはコレクターによる希少価値のプレミアム分値段が高くなっていますが、見え方
からはブランドンで十分だと私は思います。
2024年5月8日(水)
スミス提督の本で二重星団がどんな記述なのかを調べていると、重星の話が
出てきます。
→調べてみるとχはχ星のことでした(現在ではペルセウス座7番星)。
χ PERSEI.
ペルセウス座の武器を持った手にある粗い三重星。A6.5,黄色、B12,青みがかった色、
C9.5,緑がかった色。カシオペア座δ星からペルセウス座α星に投じられたラインは
その距離の1/3の所でχのすぐ下を通ります。これは広い視野の中にある多重星です。
この視野には、明暗多数の星々が混在し、望遠鏡の集光力と解像力をテストするために
非常に適した場所を提供しています。A星とC星は1824年にJames South卿により測定
されましたが、彼はB星に気づいていません。
一方、hの方は、ハーシェル天体記号で33 H VI. PERSEIですが、これは二重星の記述から
始まります;
33 H VI. PERSEI.
ペルセウス座の武器を持った手にある光輝く星の集団にあるデリケートな二重星。
A8,白; B10,薄灰色。この7等から15等の輝かしい星の集団は(望遠鏡の)視野全体を
満たし、格別な素晴らしい光を放っています。中心には小さな星の楕円形の冠があります。
・・・以降略。
→この二重星もはどれを指しているのか疑問です。
上記の
特定できるかもしれませんが、調べるのに時間がかかりそうです。
2024年5月7日(火)
星の村天文台まつりまで丁度1か月ですが、
福島県田村市の星の村天文台と
福岡県八女市星野村にある天文台(星の文化館)
を混同すると話が合わなくなります。東北・関東と九州
では「ほしのむらのてんもんだい」と聞けば自分に近い
ところをイメージするからでしょう。
2024年5月6日(月)
(1)Franklin mintのNewton's Telescopeのレプリカですが、去年入手したものは
台座がなく一部金具が外れていて説明書もないジャンク品でした。
今回、説明書も付いたきれいな状態のものを入手することができました。
説明書を読むと、
Newton's Telescope, presented by the Royal Society,
By permission of the President and Council of the Royal Society
と書いてあるので英国の王立協会の許可の下で作られたようです。
ジャンク品の方は金具が外れたところは直し、台座を自作して誰かに譲ろうと
思います(机の上に飾るインテリア品としては使えそうです)。
(2)スミス提督のCelestial Cycleの本の初版本(全2巻)がニューヨーク州の古書店で
売りに出されていたので入手しました。180年前の本なので紙は古くなっていますが
状態は良いです。透明なシート(ブックカバー)がかけてあるので光って見えます。
刊行年はローマ数字で M.DCCC.XLIV. となっています。
M=1000, DCCC=800, XLIV=44なので1844年です。
2024年5月1日(水)
4月のアクセスログを調べてみました。
■1日当たりの訪問者数:平均=40、最大=78
■ページ別「のヒット数(上位10件)
1.メインページ:439
2.星見雑記帳2024年:145
3.無遮蔽反射について:89
4.星の回折像:66
5.自作(40mm軸外しニュートン反射):39
6.ソフトウェアと数学の接点:39
7.その他のscope:34
8.星見雑記帳2023年:33
9.スミス提督の本から:30
10:同上(牛飼い座ε):26
特徴としては
一日当たりの訪問者数は3月より5件上昇。
星見雑記帳以外では、無遮蔽反射や軸外しニュートン、星の回折像、
スミス提督の本関係へのアクセスが多い。また、天文以外のソフトウェアと
数学の話題にも一定のアクセスがありました。
2024年4月26日(金)
4/21(日)に常陸太田市でフィリピンセブ島に阿久津天体観測所を作った
阿久津さんの講演会があり参加しました。100人以上の参加者があり
阿久津さんのこれまでの歩み、セブ島観測所の建設の話など興味深く
聞きました。その時の様子は茨城新聞のwebに載っています;
阿久津さん常陸太田市で講演
2024年4月23日(火)
天体スケッチの本はあまり見かけませんが、フランス語で
ASTRODESSIN Observation & dessin en astronomie 全2巻
という本があります。2巻から成り、サイズは星ナビとほぼ同じです。
この本はアマゾンやebayアメリカなど英語圏では見当たらないので
この本を出している所から購入しました。購入先は下記です;
https://www.astrodessin.com/
太陽系の星やディープスカイなどについて、その描き方や作例などが
詳しく載っています。
(4/25追記)この本の出版社は、AXILONE-ASTRONOMYです。
太陽観測についての本「Astronomie solaire」も出しています。
これの英訳本は下記;
https://solar-astronomy-book.com/
AXILONE(アキシロン)をwebで検索すると、フランスの化粧品メーカーしか
出てきませんでした。
2024年4月22日(月)
■スミス提督の本の紹介で下記の所で星の明るさの記述に誤りがありました
ので原文に沿った説明に訂正しました;
・SmythIntro
・Leogamma Smyth
・Bootsepsiron Smyth
・M44Smyth
■今月12日〜14日に行われた天文イベントの井上さんによるレポートが公開されました。
Deep.Sky.Camp 2024春 in いわき鬼ヶ城
尚、次回日程は2024年10月25日(金)〜27日(日)の予定です。
2024年4月20日(土)
■国際光器の[ZEISS・希少品]委託販売品コーナーを見ると多数のZEISS中古品
が出ていますが、15cmアポクロマートのAPQ150の鏡筒の価格には驚かされます。
税込みで500万円近くです。また、イエナのSchlfernrohr50/540(アクロマート屈折、
純正赤道儀付)が税込み約70万円です。
Schlfernrohr50/540は非常に珍しい博物館級の望遠鏡のようです。
https://kokusai-kohki.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=1915348&csid=4
■反射望遠鏡で星を見ると斜鏡を支えるスパイダーによる回折が見えますが
これを減少させるマスクについてのシミュレーション結果を私のレポートに公開
しました:アンチスパイダーマスクについて
2024年4月11日(木)
・昨晩は晴れたので、すばる天文同好会で臨時観望会がありました。今回の目的は
ポン・ブルックス彗星です。今回初めて望遠鏡(クエスター3.5)で見ました。
さくら宇宙公園は南西に開けているので月が沈む頃まで見れました。
・第12回星の村天文台☆星まつりの出店参加者が田村市HPに公開されました。
2024年4月6日(土)
星ナビ5月号の94ページにフィリピンの阿久津天体観測所の阿久津さんが
一時帰国し常陸太田市で4月21日に講演会があるという記事が載っています。
常陸太田は近くなので参加申し込みをしました。
2024年4月2日(火)
ホームページが4/1から完全に移行しました。リンクがおかしい所があったので
修正しました。今後は見つかり次第修正します。
今回ODNホームページサービスからさくらのレンタルサーバーに切り替えたのですが
容量が大幅に増大し費用も安くなりました。ODNの単位はメガバイト、さくらの単位は
ギガバイトです。
この1か月間のアクセスログを調べてみました。
■1日当たりの訪問者数:平均=35、最大=82
■ページ別「のヒット数(上位10件)
1.メインページ:399
2.星見雑記帳2024年:165
3.星の回折像:40
4.Main Telescopes:33
5.自作(40mm軸外しニュートン反射):32
6.ソフトウェアと数学の接点:28
7.自己紹介:26
8.【図解】MTFの話:25
9.星見雑記帳2022年:25
10:星見雑記帳2023年:25
ソフトウェアと数学のページにもアクセスがあるのは今回初めて知りました。
2024年3月29日(金)
鬼ヶ城Deep Sky Camp 2024春の開催までいよいよ2週間となりました(日程は4月12日(金)〜14日(日))。
申し込み締め切りは3/31です(まだ定員には達していないので参加されたい方は下記連絡先まで)。
尚、鬼ヶ城Deep Sky Campの過去の紹介は「福島県いわき市の鬼ヶ城での観望会」を参照。
この中で、「長焦点アクロマートと短焦点アポクロマートの比較は、Neil English氏の長い記事(Cloudy Nightsに掲載)のStranger than Fiction!の要点を紹介する予定です。
内容としては、長焦点アクロと2枚玉アポの
・波長によるストレールレシオ
・多色ストレール値とデフォーカスの関係
・シーイングに起因するフォーカシングの不正確さの感度
・薄明視での多色ストレール値とデフォーカス
です。明所視、薄明視、暗所視についても紹介予定。
2024年3月23日(土)
■今月10日の朝に常陸大宮市の花立山の天文台から見た富士山の画像(すばる天文同好会
のブログ掲載)で富士山の位置が分かるようにマークしました。青空を背景にした白い雪山なので
コントラストが低いです。直線距離を調べると222kmでした。
■数学とソフトウェアのページを更新しました。
2024年3月19日(火)
Stranger than Fictionに出てくる「多色ストレール」について調べてみました。
尚、ストレールレシオについては「光学精度」を参照。
■多色ストレール(polychromatic Strehl)とは、
異なる色でのストレールレシオを測定し、
次に「人間の眼の明順応感度(下のカーブ)」
に従った重み付けを行うことにより求めます。人間の眼が敏感
でない波長(例:青から紫)の重みは小さい。
これは、重み付き眼視多色ストレールとも言います。
式で表現すると、
波長λでのストレール=S(λ)
波長λでの明所の眼の感度=E(λ)
とするとき、
多色ストレールPS=(Σ{S(λ)×E(λ)})/ΣE(λ) (440nm≦λ≦670nm)
■多色ストレールの計算例
11種類の波長(単位:nm)を下記とします。
λ1=422.5, λ2=448.0, λ3=473.5, λ4=499.0, λ5=524.5, λ6=550.0, λ7=575.5, λ8=601.0, λ9=626.5,
λ10=652.0, λ11=677.5
対応するストレール値は、
0.142; 0.635; 0.903; 0.885; 0.902; 0.952; 0.991, 0.998; 0.974; 0.934; 0.895
→これは、過去に市販されていた2枚玉フローライトアポクロマート の例です。
横軸に波長、縦軸にストレール値を取りグラフ表示すると
各波長に対応する眼の明順応感度に対応する11個の重み係数
は下記です;
E(λ1)=0.02, E(λ2)=0.04, E(λ3)=0.09, E(λ4)=0.28, E(λ5)=0.69, E(λ6)=0.98, E(λ7)=0.89, E(λ8)=0.58,
E(λ9)=0.28, E(λ10)=0.08, E(λ11)=0.01
従って、このときの多色ストレール値PSは、
PS==(Σ{S(λ)×E(λ)})/ΣE(λ)
=(0.02*0.142 + 0.04*0.635 + 0.09*0.903 + 0.28*0.885
+ 0.69*0.902 + 0.98*0.952 + 0.89*0.991 + 0.58*0.998
+ 0.28*0.974 + 0.08*0.934 + 0.01*0.895)/(0.02+0.04+0.09
+0.28+0.69+0.98+0.89+0.58+0.28+0.08+0.01) = 0.947
すなわち、多色ストレール=94.7%です。
2024年3月17日(日)
昨日はすばる天文同好会の3月定例観望会でした。
高萩市のさくら宇宙公園で実施。今回はクエスター3.5とクエスター7を
並べて主に月面を観望しました(月の全景を3.5,、詳細を7)。
(3/20追記)3月定例観望会の様子がすばる天文同好会のブログに掲載されました;
3月定例観望会報告
2024年3月15日(金)
先週末の花立山で宿泊観望会の詳細報告がすばる天文同好会のブログ
に掲載されました。
「花立山天文合宿2024.03.09〜10」の参加結果
富士山の写真も青空を背景に微かに白く見えます。
2024年3月12日(火)
星の回折像について初心者向けの説明資料を1年前に作成しました。
式をできるだけ使わずに図で説明するようにしたものです。
星の回折像
2024年3月11日(月)
先週土日は花立山で宿泊観望会がありました(参加者17名位)。
夕方風がありましたが天気が良く風も収まり一晩晴れていました。
また、ロッジの2階でメガスタークラスの投影も行いました。これは
BGM(ジェットストリーム)を聞きながらプラネタリウムの四季の移動
する星を眺めてリラックスするというものです。
良く晴れていたので翌日朝には天文台横から富士山も見えました。
詳細は後ですばる天文同好会のブログに載ると思います。
2024年3月4日(月)
今年の星の村天文台まつりの開催予定が田村市のホームページに掲載されました。
日程は6月7日(金)8日(土)9(日)【9日は10時終了】とのことです。
https://www.city.tamura.lg.jp/soshiki/20/hosihomura-osirasee.html
毎年行っているので今年も参加予定です。
・星見道具に自作(軸外しニュートン反射)を追加しました。
・軸外しニュートン反射自作を「星を見る道具の工房」のみんなの作品に投稿しました。
2024年2月24日(土)
1か月ぶりの更新です。
■この間の天文活動は下記2件です。
・1月28日(日):川崎天文同好会の年初集会に参加。
→ここで、軸外しニュートン反射製作について紹介しました。
・2月17日(土):すばる天文同好会の2月定例観望会に参加。
ODNのホームページサービスが3月末に停止する件ですが、
■さくらのレンタルサーバーに移行することにしました。移行が完了
したら連絡します。
■鬼ヶ城Deep Sky Camp 2024春の開催案内が届きました。
日程は4月12日(金)〜14日(日)です。
2024年1月25日(木)
(1)Hinode 6x21-U1双眼鏡を購入しました。ツァイス10×40mmと比べると
かなり小さいです。旅行などに丁度良いサイズです。見え方も非常に
明るくクリアで観望会などでちょっと星を捜すのにも使えます。
(2)Stranger than Fiction!という長焦点アクロマートと短焦点アポクロマート
を光学的に分析・比較したNeil English氏の長い記事(Cloudy Nightsに掲載)
をようやく読み終えました。これの要約をパワーポイントに纏める予定です。
(3)ODNのホームページサービスはいよいよ今年の3月でサービス終了です。
このHPは開設して23年が過ぎ累計アクセス数22万近くですが、最近の
アクセス数は1日10〜20件以下と非常に低調です。ODNのサービス停止に
合わせて終了するかどうか検討中です。
2024年1月11日(木)
イタリアのアマチュア天文連盟:Union of Italian Amateur Astronomers
のサイトに「二重星を観察しよう」という内容があります。
これは、二重星観察の紹介や歴史、関連する本などが紹介されています。
イタリア語ですがwebの翻訳機能で大体の意味は分かります。
Osserviamo le stelle doppie
また、今月の空の中で毎月1回、二重星の紹介があります。
2024年1月で紹介されている二重星は、オリオン座ラムダ星です;
Una doppia al mese - Gennaio 2024 - Lambda Orionis (STF 738)
ラムダ星の紹介とスケッチが載っています。
二重星に興味のある人には非常に参考になるサイトです。
2024年1月5日(金)
本日発売の星ナビ2月号の星ナビ広場に去年秋に開催された鬼ヶ城Deep Sky Camp
の報告が載っています(P.92〜94)。
このときの井上さんのレポートは下記です。
11月10日〜12日Deep Sky Camp in 鬼ヶ城
2024年1月1日(月)
新年、あけましておめでとうございます。
昨年末に作った軸外しニュートン反射の写真を載せます。
↑側面から
↑斜め後ろから。主鏡の光軸調整は3本の押し引き共用のネジ。
↑正面から。斜鏡支持はアルミ薄板で作成。